こんにちは。上海サンテック病院整形外科のblogです。今回は整形外科の疾患についておさらいします。
一般的な整形外科疾患には、外傷性疾患と慢性疾患(変性疾患)の大きく2つのカテゴリーがあります。以下、それぞれの代表的な疾患を紹介します。
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- 外傷性疾患(ケガによるもの)
骨折
• 大腿骨頸部骨折:高齢者に多く、骨粗鬆症が関与。手術(人工骨頭置換術など)が必要になることが多い。
• 橈骨遠位端骨折(コーレス骨折):転倒時に手をついた際に起こりやすい骨折。
• 鎖骨骨折:スポーツや交通事故でよくみられる。
捻挫・靱帯損傷
• 足関節捻挫:内反捻挫が多く、前距腓靱帯を損傷しやすい。
• 前十字靱帯(ACL)損傷:スポーツ外傷で多く、膝の不安定性が問題となる。
腱断裂
• アキレス腱断裂:急な動作(ダッシュやジャンプ)で発生しやすい。
• 腱板断裂(肩): 中高年に多く、肩の挙上困難が特徴。
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- 慢性疾患(変性疾患や過使用によるもの)
変形性関節症
• 変形性膝関節症(OA):軟骨の摩耗により痛みや可動域制限が起こる。
• 変形性股関節症:日本では臼蓋形成不全が原因となることが多い。
脊椎疾患
• 腰椎椎間板ヘルニア:腰痛や下肢のしびれ(坐骨神経痛)を引き起こす。
• 脊柱管狭窄症:歩行時に下肢のしびれや痛みが出る「間欠性跛行」が特徴。
• 頸椎症:首の痛みや手のしびれを伴う。
炎症性疾患
• 肩関節周囲炎(五十肩):肩の可動域制限と夜間痛が特徴。
• 腱鞘炎(ドゥケルバン病):手首の親指側の腱鞘が炎症を起こし、痛みを伴う。
骨粗鬆症
• 骨密度の低下により骨折しやすくなる疾患。特に脊椎圧迫骨折や大腿骨頸部骨折のリスクが高まる。
痛風・偽痛風
• 尿酸結晶やピロリン酸カルシウム結晶が関節に沈着し、急性の関節炎を引き起こす疾患。
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- 神経障害に関連する疾患
• 手根管症候群:手のしびれや夜間痛が特徴(正中神経の圧迫)。
• 肘部管症候群:小指と薬指のしびれが特徴(尺骨神経の圧迫)。
• 坐骨神経痛:腰椎椎間板ヘルニアや梨状筋症候群が原因になることが多い。
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- スポーツ障害
• 野球肩:オーバーヘッド動作の繰り返しによる肩関節の障害。
• ジャンパー膝(膝蓋腱炎):バスケットボールやバレーボール選手に多い。
• シンスプリント:ランニングやジャンプの繰り返しによるすねの痛み。
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これらの疾患は、診断や治療(保存療法・手術療法)にリハビリテーションが関わることが多いです。リハビリの観点からの質問もあれば気軽にどうぞ!


上海で整形外科をお探しの方は、サンテックリハビリ科/中医科にご相談ください。当院には整形外科専門医の娄(LOU)医師が在籍しております。診察、検査、治療、リハビリまでワンストップで行います。お気軽にご相談ください。日本語対応可。
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